鏡に映る自分の顔に、ふと立ち止まる瞬間がある。
若いころには気にならなかった影や、笑ったあとの頬のあと。
そんな変化に戸惑いながらも、「なにか始めてみたい」と感じたとき、美容液という選択肢がそっと浮かび上がる。
なかでも「エリクシール」の2つの美容液――「ザ セラム aa+」と「デザインタイム セラム」は、40代の肌と向き合うために開発された存在。
それぞれが持つ個性はどこにあるのか、どんな手ざわりで、どんな時間を肌に届けてくれるのか。
今回はこの2本の美容液の“違い”にやさしく光を当てながら、年齢を重ねた肌にそっと寄り添うような選び方をご紹介します。
- 「ザ セラム aa+」と「デザインタイム セラム」の具体的な違い
- それぞれの美容液の使い心地や印象の違い
- 季節や肌状態に合わせた選び方のヒント
「ザ セラム aa+」と「デザインタイム セラム」の違いとは？
同じエリクシールから誕生した2本の美容液。
「ザ セラム aa+」と「デザインタイム セラム」は、どちらも年齢肌と向き合う世代のためにつくられたアイテムですが、そのアプローチには確かな違いがあります。
ここでは、配合成分・テクスチャー・使い心地の3つの視点から、それぞれが持つ個性と、肌が感じる“違い”について紐解いていきます。
配合成分に見るアプローチのちがい
「ザ セラム aa+」は、資生堂独自の高機能成分「コアキシマイド」（ヒドロキシエチルエチレンウレア）を中心に、美白有効成分トラネキサム酸など21種の美容成分を“倍速エッセンステクノロジー”によって肌のすみずみに届ける設計。
うるおい、ハリ、透明感のすべてに複合的にアプローチします。
一方の「デザインタイム セラム」は、イリス根エキスやヤグルマギク花エキス、クレソンエキス、イノシトールなどを含む“ストレッチング処方”を採用。
まるで肌を引き上げるように包み込みながら、内側から湧き上がるようなつやとハリを引き出す方向性が特徴です。
テクスチャーの質感と肌なじみのちがい
「ザ セラム aa+」は、ジェルリキッドタイプ。
手のひらにとると、水のように軽やかで広がりがよく、肌に触れるとするっとなじんでいくみずみずしさが印象的です。
とろみがありながらもベタつきにくく、朝晩問わず快適に使える設計。
それに対して「デザインタイム セラム」は、より濃密でストレッチ性のあるテクスチャー。
肌に密着しながら、ピンとしたハリ感を持続させてくれるような力強さがあり、塗布した瞬間から“引き締め感”を感じやすい質感です。
使うタイミングと肌が受け取る印象のちがい
「ザ セラム aa+」は、朝晩どちらでも使用可能で、乾燥・くすみ・毛穴・ハリ不足など複数のエイジングサインに対してバランスよく働きかける美容液。
日々のスキンケアのなかで安定感をもたらしてくれる存在です。
一方で「デザインタイム セラム」は、特に“朝のスキンケア”としての役割が際立ちます。
肌にフィルムのような密着感を与えることで、ファンデーションのノリを高めつつ、日中の表情まで美しく見せてくれる感触が魅力です。
「ザ セラム aa+」の特徴と使い心地
洗顔後、素肌に触れる最初の一滴が、肌の奥へとすっと溶け込んでいく感触。
まさに朝晩の定番として、肌を心地よく整える第一歩となる、「ザ セラム aa+」の魅力を見つめていきます。
肌に溶け込むようなうるおい感
ジェルリキッドの清々しいテクスチャーが肌に広がるたび、まるで静かな森の水を浴びたような透明感が広がります。
潤いは瞬時に巡り、角層の隅々までしっかりと届くような、ふっくらとしたやわらかさを実感できます。
エイジングケア世代へのアプローチ
トラネキサム酸がくすみに、コアキシマイドがハリ不足、小ジワに、それぞれ丁寧に働きかけ、複合的なエイジングサインに寄り添います。
21種の美容成分が重なり合うことで、どの肌悩みも乾いたままにせず、日々の積み重ねで“肌の揺らぎ”を整えてくれる存在です。
香りとともに訪れる静かな余韻
ほんのり香るみずみずしいグリーンフローラルが肌を包み、清爽なケアタイムを後押し。
香りは高すぎず、それでいて、使ったあとにふと“頬に残る記憶”のような静かな余韻を残してくれます。
「デザインタイム セラム」の特徴と使い心地
朝のスキンケアに取り入れる一滴が、肌に“ストレッチ”をかけるかのように、顔全体をふわりと支える。
そんな感覚を届けてくれるのが「デザインタイム セラム」です。
ハリ感と輪郭へのアプローチ
とろりと濃密なテクスチャーが肌表面にしっかりと密着し、イリス根エキスやヤグルマギク花エキスがふっくらとしたハリを引き出します。
使い続けるほどに、頬やフェイスラインにやさしい“持ち上がり感”が宿り、鏡に映る角度に自信をもたせてくれる効果が期待できます。
肌を整える“朝のスイッチ”として
朝の始まりに使うことで、肌にピンとした引き締まりを与え、次に重ねる化粧下地やファンデーションとも心地よく響き合います。
まるで肌が目を覚ますような感触で、一日を軽やかにスタートできるパウダリーな安定感をもたらします。
軽やかな感触がくれるリズム
肌を包むような密着感と、べたつかないさらりとした仕上がりのバランスが絶妙。
重くならず、かつ弾力のある使用感が、忙しい朝のスキンケアに“リズム”を与えてくれます。
透明感のあるハリを、心地よく纏える一品です。
肌と相談しながら、美容液を選ぶということ
美容液は、“悩みを解決するため”だけの道具ではありません。
肌に触れるその瞬間から、いまの自分の状態や気分と向き合う、小さな対話の時間。
だからこそ、機能だけでなく、「どう感じるか」も大切にしたいのです。
季節や生活スタイルで変わる「しっくり感」
乾燥しやすい冬場や、肌が揺らぎがちな春先には、「ザ セラム aa+」のようにうるおいで肌を包み込む軽やかな感触が心地よく響く日もあります。
一方で、紫外線の影響が気になる季節や、人と会うことの多い時期には、「デザインタイム セラム」のように輪郭を引き締めてくれる使用感が頼もしく感じられることも。
肌は、生活のリズムや心の動きにも敏感に反応します。
今日の肌に“しっくりくる”感触を選ぶことが、結果的に心地よいスキンケアにつながるのです。
自分の肌にいま必要なのは、どんな“手ざわり”？
肌に触れる手の温度、広がっていく香り、残る余韻。
そのすべてが、その人の一日に影響を与えていきます。
「ザ セラム aa+」がくれる“肌の深呼吸”のようなうるおいも、「デザインタイム セラム」が与える“きちんとした輪郭”も、どちらも大切な感触。
選ぶときは、何かを正解とするのではなく、「いまの肌はどんなふうに感じたいのか」と問いかけてみること。
その先に、自分にとってのベストな一本が見えてくるはずです。
まとめ
「ザ セラム aa+」と「デザインタイム セラム」。
2本の美容液は、どちらも年齢を重ねた肌にそっと寄り添う存在ですが、その違いは明確です。
みずみずしく潤す力、ハリを抱きしめる力。
それぞれがもつ感触は、まるで朝と夜、静と動のように対をなしています。
テクスチャーや香り、塗ったあとの余韻。
すべてが“自分の肌にとってどう感じるか”で選ばれるべきもの。
機能の比較だけでは測れない、「肌にふれたときの心地よさ」こそが、本当の違いを教えてくれるのかもしれません。
今日の肌が欲しがっているのは、どちらの手ざわりだろう――。
そんなふうに、自分自身とやさしく対話しながら、美容液という時間を選んでみてください。
ライター紹介：水嶋 葉月（みずしま・はづき）
※本記事は、架空の感情系ビューティーライター「水嶋 葉月」によるフィクションです。記事内の体験談や感想もすべて架空の内容としてお楽しみください。
「肌と記憶の交差点」をテーマに、美容を通じて“心のゆらぎ”や“その日の気持ち”に触れる記事を執筆しています。成分や効能だけでなく、化粧品が記憶をほどく瞬間に注目し、肌をめぐる小さな物語を丁寧に綴っています。
